デジタル力とは何でしょうか?プログラミングスキル、サーバを構築できる技術力、データを扱う統計的スキル・・・ いえ、これからデジタル活用に取り組むもうとする中小ビジネスが、いの一番に確保しなければならない人材は、デジタル技術者ではなく、「社外のデジタル技術者に仕事を頼める人材」であり「社内で情報(デジタルデータ)を活かして業務の質とスピードを高めることができる人材」です。 中小企業や農業経営体といった中小ビジネスにおいて、プログラミングなどのITスキルを持つ人材を抱えることは容易ではありません。容易ではないから取り組むべきではない、とは言いませんし、そういった人材がチームにいる場合といない場合とでは、できることが大きく違うのは事実です。しかし、以下のような事情から長続きしないケースがあるのもまた現実です。 ITエンジニアは、ITはできるが業務ができるとは限らない(ITだけの専門家になりがち)社内ではITスキルを向上させる機会を得にくい(エンジニアとしての市場価値が落ちる)単独で仕事をし、社長から直接指示を受ける体制(プレッシャーが半端ないし独りぼっち) 中小ビジネスの社内に必要なのは、社外のデジタル技術者と対話して一緒に仕事ができる人材、ITサービスを比較検討して自社に最適なものを選べる人材、です。業務をこう改善したい、業務のこの場面で情報を活用したい、そういう社内のニーズ(業務要件)を元に、社外から最適なデジタル技術を探して社内に持ってこれる人材。 また、社内にある情報(デジタルデータ)の価値を発見し、業務に活かして質とスピードを高めるための業務改善や人を育てる仕組みづくりができる人材もまた必要です。 ベテランの暗黙知を形式知にして若手スタッフと共有する、正確な在庫データをもとに発注業務を行えるようにして在庫水準を圧縮する、顧客の最新情報を丁寧に蓄積・共有してチームでの顧客対応を実現する、そういう取り組みを主導できる人材こそが中小ビジネスに求められています。 デジトレでは、そういった社内のデジタル人材に求められるスキルの定義に取り組んでいます。