デジタル化が進むからこそ、リアルの情報を意識的に取りに行くことが大切

新年明けましておめでとうございます。
今年はデジトレの実質創業年、中小ビジネスにお役に立つものをしっかりと形にしてご提供してまいります。

さて、新年最初の投稿は、今年で創刊50周年を迎えるという日経MJの元旦の紙面から。
「トップの視線」というコーナーで、ヤマダHDの山田会長、ヤオコーの川野会長、ファーストリテイリングの柳井会長兼社長、オイシックス・ラ・大地の高島社長へのインタビューが掲載されていました。注目したのは柳井氏と高島氏へのインタビューの中の以下のくだり。(前後省略)

<柳井氏へのインタビューから引用>
日経MJ「ネット通販が拡大するなか、店舗は不要になりますか。」
柳井氏「なくならないでしょう。デジタル起業はみんなリアルの小売業が欲しいんですよ。ネット上で住所や電話番号を集めても顧客の本当の姿は分からない。顧客が店頭でどんな反応を示すのか、商品をどう思うのかが重要だ。それはリアルの場でこそ聞ける」

<高島氏へのインタビューから引用>
高島氏「新型コロナの感染拡大前まで、お客様を訪問して商品やサービスの感想などを集めてきた。求めるのは『そうそう、こういう商品が欲しかった』というお客様の視点。ネット通販のメガプレーヤーはビッグデータを追求しているようだが、自分たちはスモールデータから独自性のある商品を生み出していく」

デジタル化が進むのは必然。それを上手く商売に取り入れていく必要はあるが、それはリアルが不要になることを意味するのではない。
むしろ、デジタル化が進むからこそ、リアルの情報を意識的に取りに行かなければニーズを読み誤る。お客様を見失う。
そして、「スモールデータ」は中小ビジネスだって手に入れることができる。現場と経営が間近にある中小ビジネスだからこそ「スモールデータ」を活かして機動的に商売を工夫することができる。

デジタル、ビッグデータ、ではわからないことが商いの現場にはあるんですね。