「DXで生産性最大化、少数精鋭で高収益!」という副題にひかれて手にしたこちらの本。
宮城県を中心に展開する株式会社あいホームさんの取り組みを社長さん自ら紹介したものです。
会社HP https://aihome.biz/
こちら、徹底したデジタル活用に取り組まれています。
使われているというデジタルツールを列記すると次の通り・・
- Box
- LINE WORKS
- Zoom
- CloudSign
- Salesforce
- Google PageSpeed Insights
- Google Analytics
- Final Cut Pro X
- iMovie
- VYOND
- Vimeo
- スペースリー
- Bubble
- 承認Time
- MINAGINE
- Inshot
- SmartDrive Fleet
- forguncy
- Kizuku
- Evernote
- ScanSnap
- Googleマイビジネス
すごくないですか?
中小企業で、これだけのツールを業務で活用しているというのはなかなか聞きません。
そして、このすべてについて、どうしてそれを使うのか、という意思・WILL・経営上の狙いが明確なんです。これが素晴らしい。現場の課題に一つひとつ向き合い、一定のポリシーに基づいてデジタル技術の良いところを上手く取り入れている。だから現場が混乱せず、ツールを自然に使いこなせるのでしょう。
ほんとうに素晴らしいお取り組みです。
本の中に、デジタルをどう活かすかという点で、とても共感できる一文がありました。
仕事の均質化・レベルアップにITを活用おうという文脈の中で、「標準化」に対する考え方が示されています。少し要約させていただくと
標準化とは、「現時点における一番いい方法で」誰が作っても同じ品質のものができる、ということ。
これ、デジトレでは、「ベストプラクティス」と呼ぶ考え方です。
業務における標準とは、中間レベルの品質や目標値にあわせることを意味するのではなく、狙いたい水準を標準という。狙いたい水準とは、上手に仕事している人をモデル・目標・ベストプラクティスとしたレベルのこと。
ここまでやろうよ、このレベルを私たちの仕事の品質目標にしようよ、これが正しい標準だと思います。
「一番いい方法で」仕事をやりましょう。それを実現するインフラとしてデジタルを使うと。
本書では、この他にもさまざまなIT・デジタル活用の使いこなしの考え方が紹介されています。
もちろん、すべての中小ビジネスが、こちらの会社さんのようにフルデジタルにすべきとはデジトレでは考えていません。部分的なデジタル活用でも良い。それは会社それぞれの置かれている状況によって違いますから。
ただ、業務でデジタルを使いこなす際の工夫や考え方は大いに参考になると思いますので、ご興味あれば手に取ってみてはいかがでしょうか。